由布岳の膝元で楽しむコバルトブルーの大露天風呂~由布院・庄屋の館~

由布岳の膝元で楽しむコバルトブルーの大露天風呂~由布院・庄屋の館~

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【ページ公開日:2009年11月17日】
・こちらのページに掲載している写真は全てイメージです。現地へ来訪される時期や、当日の天候等によって景観は異なります。
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全国の温泉通にはその名を知られる由布院「青い名湯・庄屋の館」

以前、別府・地獄めぐりの取材で、『海地獄』を訪問した。一見涼しげな印象さえ与える(実際は摂氏98度)池をのぞき込みながら「こんな風呂があったら入ってみたいな」と、独り言のつもりでつぶやいた。すると、ファインダーから目を離したカメラマンが「あるよ」と一言。しかも、ここから約30kmの由布院にあるという。これは一度確かめなければならない!

日を改め、その温泉に向かった。由布院は盆地である。街の中心部から周囲を見渡すと、まるでスリバチの底にいるような気がしてくる。そのスリバチが空へと傾斜する中間あたりにその宿は建っていた。温泉通の間では「青い名湯」として知られている温泉旅館『ゆふいん庄屋の館』である。

本館受付で入浴料を支払い、緑に囲まれた石畳の道を大浴場へと登っていった。脱衣所に入るとすぐ、大きな窓から湯船が一望できる。つい着替えるのも忘れ見惚れてしまった。まさに以前見た『海地獄』のよう。湯船のすべてが鮮やかなコバルトブルーで染められている。しかもその広さにもビックリ。大人でもおよそ100人は入れるのではないかというスケールである。

豊かな自然に囲まれた『庄屋の館』宿泊客以外も立ち寄り湯ができる。

豊かな自然に囲まれた『庄屋の館』宿泊客以外も立ち寄り湯ができる。(日帰り入浴料:大人700円、大学生400円、小・中・高校生200円、幼児は無料)


由布岳を借景にした庄屋の館の大露天風呂を堪能

何はともあれ、入湯! 温泉成分が付着しているのだろうか、湯船を取り囲む石が白く変色しており、湯の青との対比が美しい。この日のお湯は、青がやや白濁しているため湯船の底は見えない。念を入れ一度石に腰掛けて、ゆっくりと足を浸けてみた。最近、全般的に湯温が低くなってきた温泉に馴れたせいか、一瞬熱く感じた。しかし、しばらくすると、ちょうど快適な湯温となった。

ゆっくりと湯船の奧へと進んでいくと、どんどんお湯が熱くなってくる。それもそのはず、約100度の源泉をそのまま掛け流しているのである。しかも湧出量は半端ではない。きっと通常の広さの湯船では熱くて入浴できないはずだ。約100度の源泉を自然に冷ますことができる、これだけの広さがあればこそ、源泉掛け流しの贅沢が味わえるのだ。

青のインパクトがあまりに強すぎて、どうやらお湯ばかりに目がいっていたようである。ふと空を見上げてみると、由布岳がこちらを見下ろしていた。由布院では、いくつもの由布岳を望める露天風呂に入ってきたつもりでいた。しかしこれだけ迫力のある姿は初めてだ。天気が良ければ、まさに由布岳の膝元といったロケーションである。

普段あまり肌のコンディションには頓着しない私でも、入浴後のしっとり感が実感できたので、肌を気にされる女性なら、その魅力をさらに体感できるかもしれない。しかも、それほど長湯をしたわけでもないのに、体の芯がいつまでもポカポカしている。人の体液に近い弱アルカリ性の温泉(通常pH8.9)ならではのやさしいお湯である。

露天風呂からの展望。遠くに見えるのが由布岳。岩に付着した白い結晶から、泉質の濃さがうかがえる。

露天風呂からの展望。遠くに見えるのが由布岳。
岩に付着した白い結晶から、泉質の濃さがうかがえる。


訪れる日によって湯の色が変化する不思議な温泉、庄屋の館。

入浴後、同館の津野さんにお話しをうかがってみた。この不思議な色の秘密は「メタ珪酸」という温泉成分にあるらしい。じつは源泉自体は無色透明だという。時間の経過とともにメタ珪酸が細かい粒となり始め、それがちょうど青い光だけを散乱する大きさになると変色をはじめるらしい。湯の色が日によって違うのはそのためだ。湯をすべて入れ替えた時は沖縄の海のような透明なブルーだが、日がたつにつれ白色が混ざりはじめ、白濁したコバルトブルーへと変わっていくという。

お話しの途中、ふと部屋を見回してみた。ほぼ黒に近いアメ色に変色した太い梁が何本も天井を貫いている。聞けば、江戸期に惣庄屋をされておられたお宅の客間を移築したものだという。宿の名前もこれにちなんだものだ。大広間の天井は、曲線に匠の技が冴える『格天井(ごうてんじょう)』。木材には、いまではもう手に入らない屋久杉が使用されているという。部屋を飾る欄間の意匠も美しい。この大広間は食事のスペースとしても使用されているので、時間帯によっては、湯上がりに見学することも可能だ。

由布院には取材で、何回も、いや何十回も足を運んだが、恥ずかしながらこの宿の「青い名湯」のことは知らなかった。由布院市街地中心部からほんのすこし足を伸ばすだけで、文字通りこれほどカラーの違うお湯があるとは......。皆さまにも、ぜひこの感動を味わっていただきたい。

(取材協力:ゆふいん庄屋の館

上:お湯を入れ替えたばかりの家族風呂。大浴場のお湯より透明だった。
左下:一度に50人が楽しめるという足湯。無料で利用できる。
右下:屋久杉が使用された格天井。当時の職人の技術の高さがうかがえる見事な造り。

上:お湯を入れ替えたばかりの家族風呂。大浴場のお湯より透明だった。
左下:一度に約50人が楽しめるという足湯。こちらは無料で利用できる。
右下:屋久杉が使用された格天井。当時の職人の技術の高さがうかがえる見事な造り。


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※このページの写真・イラストは全てイメージです。

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JR東海の由布院・庄屋の館情報。

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