JRで行く九州観光情報「黒川温泉・湯布院温泉」

文字・印刷ユーティリティ

文字サイズ
小
中
大
印刷用PDFをダウンロード

野趣の湯”と“もてなしの湯” 〜黒川温泉・湯布院温泉〜

野趣の湯”と“もてなしの湯” 〜黒川温泉・湯布院温泉〜

  ツアーやきっぷを今すぐご購入される方はこちら

【ページ公開日:2009年5月16日】
・こちらのページに掲載している写真は全てイメージです。現地へ来訪される時期や、当日の天候等によって景観は異なります。
・掲載の事実考証(料金、開催期間等含む)については公開日時点の情報となりますのでその後、変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。

黒川温泉

里山の自然に守られた癒しの湯。黒川温泉。

阿蘇山の北に位置する。南小国温泉郷の一つ、黒川温泉。豊かに流れる筑後川源流、その両側に大小の旅館が建ち並び、湯煙が上がっている。人の手入れが行き届いた里山の自然の風情ある景色に思わず心が和んだ。

黒川温泉の歴史は古い。その昔、病気の父親に食べさせようと瓜を盗んだ男が、首を刎ねられそうになったが、身代わりに地蔵の首が刎ねられた。細川藩の修行者が首だけの地蔵を持ち帰ろうとしたところ、「ここに安置してくだされ」と声が聞こえる。黒川の村人がお地蔵様を守り続けていると、その岩の裂け目から湯が噴き出たという。このいで湯が黒川温泉の発祥で、今も地蔵湯と地蔵の首は残っている。

川添いに走る国道442号線は「九州歴史街道」と呼ばれ、かつては日田と竹田を結ぶ参勤交代の道だった。黒川は参勤交代の中継地にあたり、大名や旅人が温泉で旅の疲れをいやしたという。


黒川温泉名物、入湯手形で山河の露天風呂を巡る

黒川温泉には、自然の地形や景観を生かした、野趣あふれる露天風呂が多い。岩風呂や、四季の木々や自然石を配した湯、木立に囲まれた湯、渓流沿いにある野趣あふれる湯……と、規模も趣きも多種多様。自然の癒しと温泉が一体となった様々な湯を堪能できる。また、源泉をもつ宿も多く、宿によって異なる泉質や色、肌触りを愉しむのも一興だ。

湯巡りするなら、杉の丸板に焼き印が入った黒川温泉名物、入湯手形の利用がおすすめ。1枚で3か所の露天風呂に入ることができる。渓流沿いに温泉を選べば、湯巡りと里山の散策を同時に楽しめる。首から入湯手形をぶらさげた人々が行き交う様子も、風情たっぷりだ。路地に迷い込んで土産物屋を見つけたり、田の神さまに出合って手を合わせたり、そんなゆるやかな時間も、癒しのひとつ。車で足を伸ばせば、絶景の露天風呂も楽しめる。

上:入湯手形で立ち寄り湯できる旅館「山みず木」の幽谷の湯(混浴)。右:入湯手形1枚で各旅館の3か所の露天風呂に入浴できる。1枚1200円。
九州の軽井沢と呼ばれる湯布院温泉。遠くに見えるのが、別名豊後富士と呼ばれる由布岳。

“極上のもてなし”で全国に名を馳せる湯布院温泉

霞たなびく由布岳に抱かれた湯布院温泉は、極上のもてなしを提供する名宿が揃う温泉保養地として名高い。由布院玉の湯、亀の井別荘、山荘無量塔……。山里にありながら、それぞれの宿が、自らの感性で“本物の空間作り”と“凛としたもてなし”に力を注ぎ続けている。黒川温泉が“野趣の湯”なら、湯布院温泉は“もてなしの湯”と言えるだろう。

湯布院の極上のもてなしは、実は市民たちのたゆまぬ努力の賜物である。その中心となったのは、玉の湯の溝口薫平氏、亀の井別荘の中谷健太郎氏、夢想園の志手康二氏の3人。昭和46年、3人は欧州を視察してドイツの滞在型保養温泉地構想を学んだ。そこから、“静けさ”“空間”“緑”という、故郷湯布院の持つ宝にあらためて気付き、「湯布院百年の町づくり」という構想を練り上げた。時は日本全土が土地開発に沸いていた高度成長期、しかし、湯布院の市民らはゴルフ場開発などの目先の誘惑に負けず、根気強く故郷の自然や環境を守り育てた。

さらに溝口氏らは、旅館がそれぞれ競うのではなく、共に“湯布院”という一つのブランドを作るという構想を作り上げた。こうした志の中で、「日本の名旅館」とうたわれる宿は育っていったという。気配りが行き届いた空間とサービスに、心のこもったもてなしを感じることができる。多くの旅館はラウンジなどを備えており、宿泊客以外も利用可能だ。


農家と料理人が紡ぎ出す食のもてなし、湯布院温泉

料理もまた、湯布院の“もてなしの心”を語る上でかかせないものの一つだ。湯布院には、宿の料理人と農家が共に参加する研究会がある。始まりは一人の料理人だった。

「湯布院に来なければ味わえない料理」を作ろうと決意した料理人は、地元の食材探しに奔走していた。そんな折に、農園の二代目に出会う。意気投合した二人は、宿が求める季節の野菜を地元の農家が育てて厨房へ届ける関係を作り上げ、さらに、他の旅館の料理人も巻き込んで「ゆふいんの野菜を使った料理研究会」を発足した。

この湯布院独特の料理人と農家の関係は今も連綿と続いている。ある農家に尋ねたところ、「農家と板前が一緒に食材をつくっている感覚」だという。盆地で寒暖の差が大きい湯布院の野菜は、冬の根菜は滋養に満ち、夏野菜もうまみが濃い。料理人が愛情をもって引き出す大地の味わいは、食す人の心に力強く、やさしく溶け込んでいく。

“野趣の湯・黒川温泉”と、“もてなしの湯・湯布院温泉”。互いに好対照をなす二大名湯だが、九州にはこの他にも個性溢れる名湯・秘湯が多々ある。黒川温泉と湯布院温泉を皮切りに、ぜひ温泉王国・九州を巡ってみたい。

(取材協力:山みず木玉の湯)

左上:由布院玉の湯のティールーム「ニコル」。左下:渓流の清らかな水で育てられたクレソン。右:湯布院温泉の風物詩の一つ、「辻馬車」。

こちらの観光スポットへアクセス便利なツアーやきっぷを探す

添乗員付きプラン:好みいろいろ、旅はテーマで!添乗員付きで安心の旅プラン!
  • 全てのツアーから選ぶ
のぞみ早特往復きっぷ:お一人様からご利用OK!観光、おでかけなど使い方いろいろ!※首都圏エリア発の設定はございません。
  • 詳しくはこちら

※このページの写真・イラストは全てイメージです。

  • Get ADOBE READER
  • 印刷用PDFファイルを見るためには、Adobe Acrobat Readerが必要です。左のアイコンをクリックして、Adobe Acrobat Readerをダウンロードしてください。
  • 印刷用PDFダウンロード

JR東海の黒川温泉・湯布院温泉情報。

このページのトップへ

コピーライト等

東海旅客鉄道株式会社©Central Japan Railway Company.All rights reserved.